毎日こまめに洗濯しても、外で干しても、いつもなんだか生乾き臭い。
子供の服がずっと臭い、手洗いのあと洗剤と漂白剤、柔軟剤まで使ってるのに、嫌なにおいが取れない。
そんな悩みを持つ人は、少なくないと思います。
私も少し前までその状態で、しっかりと外で日光に当てて干しているのになぜか生乾き臭がとれなかったり、4歳の息子の服がどうしてかいつもシッコ臭かったのです。
上手にトイレ成功してるのに、お風呂上がりから早速シッコ臭のしていた息子氏。
失敗したあとはちゃんと水に漬け、洗濯前に石鹸で手洗いしてから洗濯機へ入れていたのになぜ?
そんな疑問をお持ちの方に、別の理由から洗濯用洗剤を変更した私が体験した変化をお伝えしたいと思います。
生乾き臭には「粉石けん」洗濯が効く!!
とある理由から粉石鹸に変えた我が家ですが、変化は粉石けんを使った日から現れはじめました。
干した時のいかにも「石けん」というにおいに驚きながら、夕方に乾いた衣類を取り込む私。
すると、ふと手にとった瞬間から明らかに今までと違うことがわかったのです。
えっ!?息子氏のパンツが無臭!!??
無臭というと語弊があるかもしれませんが、私が使った石鹸は干した時と違って乾いた後、ほとんど無臭にちかく「石けんの匂い」というのもほとんど感じられませんでした。
同時に、近くに行くだけで分かるほどずっと染み付いていたシッコの臭いが、全くしなくなっていたのです。
これは私が気になると思っていた部分の改善と同時に、息子の衣類状態も良くなったということ。
来年度から幼稚園へ通わせる予定なのですが、息子自身がシッコ臭いと感じず、周りにも感じさせずに過ごすことができるというのはずっと望んでいたことだったので、思わぬ副効果にとても喜んだのを覚えています。
ちなみに我が家で最初に使った粉石けんはミヨシ石鹸の「そよ風」。
純石けんは70%程で2kgほどで、近所のホームセンターでは約800円とコスパもそこそこ良い感じです。
純石けんが多いほど汚れが落ちるけど、高くなるんですよね(笑)
そんな中で「そよ風」はあまり値段も高くなく、量も多すぎず、香りも程よいので我が家のリピート品です!
我が家が粉石けんを使い始めた理由
衣類に残ったにおいのことはずっと気になっていたのですが、洗剤などを変えたり柔軟剤を使わずにいたり、漂白剤を多めに入れてみたりと色々試したのに、ほとんど効果がありませんでした。
なので石けんに変えるだけでここまで効果がでたというのは、非常に助かっています。
とはいえこの結果はあくまで副産物で、石けんに変えてみた理由はそれではなかったのです。
我が家はみんなそれぞれ肌が少し弱めなのですが、今年の夏は旦那の皮膚がひどくただれてしまいました。
それも「ひどく汗をかく」、かつ「蒸れやすい」部分のみが。
具体的に言うと
- 両わき
- 背中の下側
- お腹の下側(ベルトのあたり)
- ひざの裏
- デリケートゾーン
のあたりが、あせもから軽く血がにじむくらいにまでなってしまいました。
薬を塗っても一進一退で、良くなったかもと感じた数日後にはまた悪化を繰り返すような状況です。
あまり長引くようなら皮膚科へ行きたいところですが、当時まだワクチンの接種もしておらず、病院などは極力行くのを避けたいのが本音。
最初は県をいくつも越えて引っ越したせいで環境が変わったからかも、と思いました。
ですが実は、去年は多少あせもこそできたものの、これほどではなかったのです。
そんな中思い当たる原因として、液体洗剤のスーパーナノックスから変更した「スーパーナノックス ニオイ専用」と、少し前に成分などが変わった柔軟剤「レノア」が思い浮かびました。
液体洗剤と柔軟剤、どちらも原因として充分ありえる状況です。
最初旦那は「柔軟剤だけ使うのやめてみて」という希望を出していたのですが、私は液体洗剤だけ使った時のガサガサな洗濯物が結構苦手。
そこで思い切って両方使うのをやめてしまい、柔軟剤いらずという噂の「粉石けん」へと変更したのが始まりでした。
粉石けんを使った結果とその後
使い始めた当初、これでうまく行かなければ残りは食器用にしよう、なんて適当に考えていた私ですが、結果としては非常にいいものとなりました。
しつこく悪化を繰り返していたあせもは、粉石けんに変えて一週間経つ頃にはすっかりと「軽い」状態になり、旦那もずいぶん楽になったとのことです。
一ヶ月も経つ頃には薬を塗ることもなくなり、病院にも行かずに済んだので安心しました。
もちろん、薬を併用していたからの結果とも言えます。
ですが粉石けんに変えてから劇的に良くなったということは、やはり原因は「汗」と「汗でとけだした洗剤or柔軟剤の成分」だったのではないでしょうか。
12月現在、だいぶ涼しくなって汗をかく時間も減ったということもありますが、あせもはきれいに治りました。
とはいえまだまだ痕が残っているし、暖房が効いた場所で蒸れてしまうと少し痒みはあるようですが、概ね良好な状況のようです。
においの原因は洗剤?柔軟剤!?
結婚してからずっと、時々種類を変えたりしながらも我が家で洗濯に使用してきた液体洗剤と柔軟剤。
実はこれらが原因で「生乾き臭」が発生してしまうのでは無いかとも言われています。
なぜなら洗剤によって違う洗浄力を把握しなくてはいけない他、洗濯物の量や洗剤量、水量、洗う時間やすすぐ時間などが正しいとは限らないから。
洗濯物の量をグラム単位できれいに測って、自動で洗剤の量や水の量を最適な分だけ使用してくれるのならば問題は無いでしょう。
ですが家庭の洗濯機では必ずしもそれを実行できるとは限りません。
そのためいつかどこかに過不足が生じて、目に見えない汚れの蓄積や洗剤残りなどに汚れが付着したり、皮脂が酸化して黄ばんでしまったりという事が起こってしまいます。
そのまま柔軟剤を使ってしまうと、更に汚れをコーティングしてしまうことになりかねません。
つまりにおいや汚れ、黄ばみの原因が液体洗剤や柔軟剤である場合も充分にあり得るのです。
ちなみにどこかから怒られるかもしれませんが、液体洗剤や漂白剤などで衣類の白さが際立つのは「蛍光剤」を使っているから、白く見えてるだけなのだとか。
汚れ落ちで言えば、成分的にも石けんのほうが落ちやすいのは事実なようです。
ドラム型で使うための5つのコツ!
一般的にドラム式洗濯機の場合、粉石けんでの洗濯は推奨されていません。
なぜかと言うとドラム式は、縦型に比べて石けんカスがたまりやすく、故障の原因になりかねないからです。
液体洗剤であれば、水とすぐに混ざるので季節や水温に関係なく利用することができます。
ですが粉石けんの場合は水温に左右され、効果を発揮するためには40度くらいのぬるま湯が良いのだとか。
水でも一応溶けるのですが、やはり寒くなってくると溶け残りなども出てくるので、冬場は特にカスがたまりやすいのではないでしょうか。
そういった懸念もあるので、メーカーや機種によっては「粉石けんは使えません」という表示があるようなのですが、しばらく使っている私からすれば、使い方に気をつけていれば普通に使えます。
こまめに漂白剤で槽洗浄をしたり、石けんの入れ方などに気をつければ、そうそう故障なんてしません。
逆に言えば、洗剤を使用していても使い方によってはすぐに故障するので、どちらにせよ気をつけて使わなくてはいけませんね!
また、ドラム式洗濯機のほうが「叩き洗い」をするため、泡が沢山出る粉石けんでの洗濯に向いていると言われています。
泡のクッションで衣類へのダメージも軽減されますし、縦型に比べて泡も立ちやすいので尚更ですね。
あくまで自己責任の域になっては来ますが、粉石けんをドラム式洗濯機でできるだけ安心して使うため、私自身がやっている5つのコツを紹介します。
- まんべんなく振りかける
- クエン酸を使う
- 40度程度のぬるま湯を使用する
- 1~2ヶ月に1回は槽洗浄をする
- 粉石けんネットを使用する
まんべんなく振りかける
これは一番手抜きで楽な方法ですが、あくまで自己責任でお願いします。
なぜかと言うと、意図せず石けんの塊ができてしまい溶け残ったり、カスとしてたまってしまう危険性もあるからです。
ですがあらかじめ溶かすという手間がない分手軽で続けやすく、粉石けんでの洗濯を続けるというハードルを引き下げてくれる方法でもあります。
やり方は簡単で、ドラムの中に洗濯物を投入した状態で、スプーンで必要な量の石けんをまんべんなく洗濯物にふりかけていくだけです。
この時ドラムを回したりして洗濯物を混ぜながらやると、それなりにきれいに石けんがかかるので、溶け残りも出にくく、洗い残しも少なくなるはず。
クエン酸を使う
クエン酸はアルカリ性の汚れに対し効果を発揮するため、粉石けんとの相性は抜群です。
石けんは基本的にアルカリ性なので、皮脂などの汚れに対して効果を発揮しますが、それだけだと洗濯機に残った石けんの成分が汚れとして蓄積してしまいます。
それを放置していると間違いなく故障の原因になりますよね。
ですがここでクエン酸を利用することで、アルカリ性の石けん成分を落とし、洗濯機の状態維持に貢献するほか、衣類に残った成分を中和することで柔軟剤と同じような効果を発揮してくれるのです。
こまめに槽洗浄をしていても故障が心配という方には、柔軟剤としての利用ついでに毎日できるお手入れとしても「クエン酸」をオススメします。
使い方は簡単で、柔軟剤のところにクエン酸を投入するだけ。
やり方は人によってマチマチで、先に水を入れたり水を入れなかったり、先に溶かして入れたりなど様々です。
私の場合は水を入れたら固まって次の日まで残ってしまったので、水を入れずにそのまま投入しています。
使用量も適当で、基本的に毎日大さじ1杯弱くらいを入れているのですが、これは使用する水に対して正しい量を投入することをおすすめします。
40度程度のぬるま湯を使用する
一番故障などの心配が少ないのはこの方法で、バケツやプロテインシェーカーなど口が広めの容器に粉石けんを入れ、お湯で溶かしてから投入するという方法です。
投入する前に溶かしているので、溶け残りや石けんカスが付く心配がほとんど無く、クエン酸を使わなくても比較的、洗濯機にも優しい方法と言えるでしょう。
ですが毎日洗濯している場合は、これを毎日続けるという手間が発生するため、これだけ面倒なら洗剤で良いやとなってしまいがちな方法でもあります。
普段からマメに何かを続けるのが苦では無い人向けの方法で、クエン酸などを使わない場合は石けんくらいしか消耗品がないので、一番低価格を実現できるはず。
1~2ヶ月に1度は槽洗浄をする
これは洗剤で洗濯している場合にも言えることですが、できれば1ヶ月に1度は洗濯槽を洗浄することをおすすめします。
たまにでもいいので、槽洗浄をすることでカビや付着した洗剤、石けんのカスを落とすことができ、故障を回避してきれいな状態での洗濯を実現できるからです。
ドラッグストアなどには槽洗浄用の洗剤も売っていますが、電器屋さんやホームセンターなどに行けば、メーカーが出している専用の洗剤も見つけることができるはず。
多少高くてもしっかり落としてくれる物がいいという方は、メーカーから出ている洗剤の利用をおすすめします。
ちなみに我が家は10年以上前の東芝ZABOONを使っていますが、私はドラッグストアの200円程度のものしか使った事はありません。
粉石けんネットを使用する
我が家では一応、暖かい時期には粉石けんネットを使用しています。
これは普通の洗濯用ネットを手のひらサイズにしたようなもので、名前の通り粉石けんを入れて使用するものです。
粉石けんネットを使用することで、衣類に直接付着する石けんが少なくなり、石けんカスや溶け残りといったものが軽減されます。
ですが少し注意が必要で、ネットの中でまとまった状態の石けんが水を含むため、水温が低いと非常に溶けにくく、すすぎまでに石けんが溶け切らない場合も。
そういった事故を防ぐため、洗濯には残り湯などのぬるま湯を使用するか、洗いの時間を通常より長めに設定すると良いでしょう。
収納の少ない我が家の保管場所
粉石けんは主に1kg~3kgほどのものが売られていますが、液体洗剤にくらべて保管場所に困ります。
特に我が家はほとんど収納がなく、洗濯機周りの収納は洗面台の下のみ。
洗面台下の収納には、掃除用洗剤やシャンプーなどのストック品を主にしまい、重ねられる棚なども利用して「これ以上収納できるスペースは無い」というくらいに詰まっています。
築40年ほどの長屋なのですが、階段~洗濯機置場が結構狭く、ずっと使っているドラム式洗濯機はそれなりにスリムなはずなのに、置き場の台ギリギリの大きさでした。
そのため組み立て式の棚を設置する事もできず、洗面台とのわずか20センチほどの隙間しか余裕がありません。
なんとかニトリで20センチほどの幅しかない3段のキャスターラックを見つけたので、それを使用しタオルや洗剤など細々としたものをなんとか収納している現状です。
そんな状態であまり大きなものを買ってしまっても置けないし、かといって少ないものもあまり置いていないので、どれぐらいの量までなら保管できそうかなどある程度シミュレーションしてから購入しました。
結果、ミヨシ石鹸の「そよ風 2.16kg」を「フレッシュロック 2.7L」に入れ、隙間のキャスターラック下段に入れて保管しています。
快適です。
私としては意図していなかった消臭効果のおかげで、多少手間はあっても粉石けんをやめることができません!
まとめ
今回、旦那の肌にトラブルが発生したので粉石けんに変えたのですが、ずっと気になっていたにおいまで解決できたのにびっくりです。
というのも、正直予想していなかったというのもありますが、合成洗剤や柔軟剤も汚れの原因になり得るということを実感してしまったから。
私の洗い方が合っていなかったのかも、というのが原因ともいえます。
ですが長年悩んでいた生乾き臭も、予洗いした状態で洗濯しても残っていたにおいも、粉石けんで解決できてしまいました。
当分私は粉石けんで洗濯を続けることになるでしょう。
もし「しっかり洗ってるのに生乾き臭がする」場合や、「汚れていないのに子供の粗相の臭いが取れない」という場合は一度、粉洗剤ではなく「粉石けん」を使用してみて頂けると良いかもしれません。
最後まで読んで下さって有難うございました!
粉石けんを使いたいけど心配という方や、同じ様に悩んでいる方の参考にでもなれば幸いです!