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4:きっかけ、のち決断
窓の向こうが夜の|帳《とばり》に沈む頃、アルバの家ではいつもより豪華な食卓が準備されていた。椅子が一脚追加され、客人であるセラータは私の横で、両親と和やかに... -
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3:尋常なる日常
「平原側は応援が行ってるから、アルバは俺と山側で迎撃な!」 宿に駆け込んできたのは自警団の同僚で、獣人族の青年だ。途中で交戦したのか所々に泥や返り血が付いてい... -
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2:勇者の子孫と魔王の息子
「よく来なさった、気の済むまで滞在なさると良い。アルバ、宿に案内して差し上げなさい」 「はぁい……じゃなくてさ」 先ほどまでうつらうつらと船をこいでいたはずの村... -
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1:僕らの出会い
私アルバはとある国の、魔王が納める領地の端にある、小さな村で生まれ育った人間だ。魔王と言ってもおとぎ話に聞く勇者との戦いは遥か昔のお話で、今となってはただの... -
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0:かつて僕らは敵だった
「俺と一緒に旅に出ようよ、アルバ」 そういって手を差し出したのは、魔王の息子の三男坊。 私はずっと、この狭くて愛しい田舎の村で生きていくんだと思っていた。 自警...
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