「Wordpressはテーマによってアクセス数などが変わってくる」
そういった話をよく目にしますが、実際はどうなのでしょう。
あやめ私は以前、Wordpressの有料テーマ「THE THOR」を利用していました。
出費としては決して軽くはありませんが、サポートの手厚さやプラグインを減らせるという点が決め手です！
そんな有料のテーマにも思った以上に素晴らしい部分と、ちょっとした落とし穴があったので、購入を検討している方はこちらを読んでから、ご自身が欲しい機能と照らし合わせて下さいね。
使ってわかった｢THE THOR｣の良い点
さすが有料というべきか、カスタマイズできる幅がすごい。
ただカスタマイズするだけではなく、スタイリッシュな形に保った状態でのカスタマイズが可能なのが特徴です。
またプラグインを利用して、公式からダウンロードできる９つのデザインをインポートすることができます。
そのため、プログラミングなどができないという方でも安心して、キレイで格好いサイトに仕上げることができるのです。
他にも見出しなどの用意されたテンプレートが豊富で、ボックスや吹き出しの色、背景などもかなり細かく設定できる項目が存在します。
例えばAdSense（アドセンス）広告を自動で表示させるためにコードを登録できるのですが、見出しの上に自動で挿入する設定にできるのです。
あやめそれだけではなく、任意の場所にショートコードで挿入できる機能があり、これが非常に便利！
加えてレスポンシブ対応で、Googleも推奨しているというAMP（Accelerated Mobile Pages）ページにも設定ひとつで対応しているという優れものです。
なので「あったら助かる」が沢山あって、さらに格好良いを保ったままカスタマイズできる、その幅が本当にスゴいテーマだと感じました。
設定以外のスゴいと思ったところ
しっかりと設定をしていくと、どうしても文字や画像をふんだんに使ったサイトに仕上がりがちですよね。
完全に自分の好みに設定をし終えるまでは少し時間はかかります。
そんなに時間をかけたのに、いざサイトを表示する時にも時間がかかってしまったら、あなたならどうしますか。
あやめアクセスを稼げるサイトを目指すなら、せっかく設定した画像を減らしたり、設定をまたいじったりしなくてはいけませんよね。
私が実際今まで使っていた無料テーマでは、ギリギリまで画像を減らし、プラグインで遅延読み込みなどを駆使した結果、良い時で90点程でした。
必要なプラグインの他に、キャッシュ関連や遅延読み込み、画像圧縮など様々なものがインストールされた私のWordpressサイトでは、正直これが限界だと思います。
ところが「THE THOR」に変えてからこのサイトを「Google Speed insight」で確認したところ、基本的な設定以外何もしない状態でパソコンから見たスコアが92点と、かなり高かった事にとても驚きました。
なぜかと言うと、「Jetpack」などの一部遅延読み込みなどを利用していたプラグインを使っていなかったから。
逆に言えば、お問合せフォームやサイトに設置する方のサイトマップ機能が備わっているので、必要のないプラグインを削除することができたからかも知れませんが。
無料テーマの時だと何もしていない状態、もしくは画像が多めのトップに仕上がるテーマの場合、よくても70点台と残念な結果だったのを覚えています。
ですがそれだけプラグインを利用しないと、できないことがあったと言うことかも知れません。
なので少しでもプラグインを減らしたい方にとっては、かなり利点があるテーマだと言えるでしょう。
私が感じた「THE THOR｣の惜しい点
「THE THOR」は2022年２月現在、ブロックエディタ（Gutenberg）にはまだ対応していません
AMPやレスポンシブには完全に対応しています。
ですが「THE THOR」は旧エディター（Classic Editor）専用のテーマなのです。
有名な有料テーマということもあって、今後アップデートで対応する可能性は非常に高いと言えるでしょう。
ですが私にとって、この点だけが唯一「もう少し調べてから買えばよかった」と感じた部分でした。
あやめなぜかと言うとお察しですが、私は自分のサイトで記事を書く時、ブロックエディタで作成していたからです。
公式サイトには沢山の紹介文が書かれていますが、ブロックエディタに非対応という文章はなかった気がします。
また、これは惜しいと言うほどでもありませんが、細かなところまで設定ができるといった利点の反面、設定し終わるまでにかなり時間を要してしまいます。
単純に私が慣れていないからと言うのもありますが、設定項目が豊富な分「直感的な操作でサイトをデザイン」はできないと感じました。
ただ、一度購入してしまえばずっとサポートや更新を受けることができるので、私が惜しいと感じた点以上に素晴らしい部分があるのが「THE THOR」の強みの一つです。
自身が手掛けるサイトなら数の制限無く利用できるので、多くのサイトを運営する人ほどおすすめのテーマではないでしょうか。
使わない方がいいプラグインがある
また「THE THOR」の場合、しっかりとしたわかりやすいSEO設定もそうですが、お問合せやサイトマップページがテンプレートに備わっているので、必要がないプラグインにも注意が必要です。
例えば「Contact Form 7」や「PS Auto Sitemap」などがそれに当たりますが、私は「THE THOR」に変えてからこれらのプラグインの利用をやめました。
全てが相性が悪いわけでは無いため、どちらもデザインをカスタマイズしたいのならプラグインを利用するのもアリでしょう。
ですがプラグインが多くなると、その分サイト自体が重くなりやすいため、プラグインが多くなりがちだった私には、一部の機能をテーマで補えるというのは非常に有難かったのです。
相性の悪いプラグイン
不具合が出る可能性も考慮して公式が「相性が悪い」としているプラグインは、有名なものが幾つか存在します。
- Advanced Editor Tools(旧TinyMCE Advanced)
- Jetpack
- WooCommerce
出典：THOR MANUAL
上記の３つが公式マニュアルによると相性が悪く、必ずしもではありませんが不具合が出やすいのだとか。
また他にも、以下のようなプラグインが相性が悪いとされています。
- SiteGuard WP Plugin
- W3 Total Cache
- All in One SEO Pack
- Site Kit by Google
理由はそれぞれありますが、SiteGuardやW3は利用していた方が「相性が良くなかった」といっていたものです。
All in Oneや Site KitなどのSEO系のものは、「THE THOR」に備わっているSEO機能と重複してしまうことで、かえって効果を発揮できない可能性が指摘されています。
私が発掘（笑）した相性の悪いプラグイン
上記の他にも私が利用していたセキュリティプラグインで、ちょっとした不具合が起きてしまった物がありました。
それが「hCaptcha for Forms and More」というプラグイン。
名前でピンとくるかも知れませんが、これはGoogle reCaptchaに変わる「hCaptcha」というシステムを、お問合せなどの入力フォームに適用できるものになります。
元々Google reCaptchaを使っていたのですが、乗り換えた理由は2020年のはじめ頃、Googleから「reCaptchaの有料化を計画している(要約)」と発表があったとの情報を得たから。
私がサイトを立ち上げたのはそれよりも１年ほど後なのですが、情報を得てしまったので、知らない間に有料化されては困ると思って乗り換えたのです。
とはいえまだ計画の段階である現状だと、アクセスがそこまで無いような個人サイトであればreCaptchaのv3を使っていても問題はないとは思います。
余談ですがreCaptcha v3と違い、「◯◯を含む画像」という指示に従って画像承認をする必要があり、見た目をインビジブル以外に設定した場合は更に「ロボットではありません」のボックスにチェックを入れなくてはいけません。
それが面倒な方、問題なくGoogle reCaptchaが使用出来ている方は、おそらく使う機会はないプラグインでしょう。
起きた不具合の内容
話は逸れましたが、そのプラグインによって私のサイトは、サイドカラムがメインカラムの下に回り込むという現象が起きてしまったのです。
それも投稿ページのみ。
私は基本的に2〜3カラムにして、サイドバー(サイドカラム)も配置するレイアウトが好きなのですが、普段広告を配置しているサイドカラムが使えないというのは結構痛い。
最初は原因がわからず、サポートフォーラムの過去ログやGoogle検索結果を長時間漁りました。
そのあと相性の悪いプラグインがあるのではという事に気付き、一度全部無効化したあとひとつずつ有効化していった結果、くだんのセキュリティプラグインが影響を与えていることが判明したわけです。
まだ使い始めたばかりだったので少し残念でしたが、セキュリティプラグイン無しというのは心許ない。
なので日本語化されていなくて正直不安は残りますが、「Ultimate WP Captcha」と言うもので現在は問題なく運用できています。
ちなみにこれはhCaptchaでもGoogle reCaptchaでも利用できるみたいなので、気になる方は探してみて下さい。
無料と比べてSEOに差は出るのか？
使い始めてからまだ数日ですし、正直なところ私はここに期待していません。
というのも、どれだけいいテーマを利用していても、結局はいいコンテンツが用意できなくてはアクセスさえ望めないからです。
例えば数十万かけて作ったページでも、表示するのに何分もかかったり、商品の具体的な内容を書かずに「とにかくスゴい」とだけ書いていたり、ちょっと検索すれば「誰でも知ることができる情報だけ」だったり。
つまり「そのページにわざわざ何度もアクセスする価値は？」となるわけです。
つまり現状では私のサイトにとって、SEO面で効果が出たかという答えは「否」。
テーマを変えるだけで劇的な変化があるサイトというのは、元々素晴らしいコンテンツが存在していただけなのです。
あやめ極論かも知れませんが、テーマだけでアクセス数が増えるのが絶対なら、誰だってそうしますよね。
なので無料テーマでも圧倒的なアクセスを稼ぐサイトは多くありますし、一概に有料テーマだからいいとは言い切れません。
私が言えるのは、ご自身の求める部分と合わせて「使いたいと思ったもの」を使うのが一番だということです。
私はそう考えた結果、使ってみたいと思ったので「THE THOR」の利用を決めました。
まとめ
今回、使い始めてからまだ数日のテーマ「THE THOR」について書きました。
どの部分が気に入って購入したのか、どの部分にこれからのアップデートを期待しているのかというのは使い続けていく事で、変化していくかも知れません。
なので数週間、数ヶ月と使ってみてから、また改めて魅力をお伝えしていけたらと思います。
- SEO設定、お問合せページなどが備わっているのでプラグインが減らせる
- 買切り型でサポートやバージョンアップを追加料金なしで受けられる
- 自身が手掛けるサイトならインストール数の制限なし
- ９つのプロが用意したデモサイトのデザインを一瞬で反映できる
- 完全レスポンシブ、AMP、PWA対応
- 設定が細かく直感的な操作はできない
- 現在は旧エディター専用でブロックエディタからの人は慣れが必要
ここまで読んでくださってありがとうございました。
